急性白血病・慢性白血病と診断された方、血液検査の異常から詳しい検査を勧められた方へ。
病気の種類と状態を確かめ、治療の進め方や生活への影響を一緒に考えます。

白血病とは

骨髄などで血液をつくる細胞に異常が生じ、白血病細胞が増える病気です。
正常な血液をつくる働きが妨げられることで、貧血や感染しやすさ、出血しやすさなどにつながります。[1]

進行の速さによって「急性」と「慢性」、由来する細胞によって「骨髄性」と「リンパ性」に分けられます。
急性骨髄性白血病(AML)、急性リンパ性白血病(ALL)、慢性骨髄性白血病(CML)、慢性リンパ性白血病(CLL)などがあり、検査や治療の進め方は同じではありません。[2]

受診のきっかけとなる症状

だるさや発熱、感染症を繰り返すこと、鼻血や歯ぐきからの出血、あざなどがみられることがあります。
症状が乏しく、健診などの血液検査をきっかけに見つかる場合もあります。[1][2]

病型と病状を確かめる検査

血液検査で血球の数や形、細胞の性質などを調べます。
骨髄検査では骨髄の細胞を採取して詳しく調べ、病気の種類や状態を確認します。[2]

必要に応じて画像検査なども組み合わせます。
一つの数値だけで判断せず、症状やこれまでの経過、複数の検査結果を確認して治療方針につなげます。[2]

病型に合わせた治療の考え方

急性白血病は進行が速いため、速やかな評価と治療が必要です。
薬物療法・化学療法を中心に、病型や全身状態に応じて分子標的治療、免疫療法、造血幹細胞移植などを検討します。[2]

慢性骨髄性白血病では、主に分子標的薬を用いた治療を行います。
慢性リンパ性白血病では、症状や病状によっては治療を急がず、定期的な診察・検査で経過をみる場合もあります。[2]

当科では、急性白血病は入院治療を中心に、慢性白血病は病型や状態に応じて外来でも診療します。
治療後も病状の変化や合併症を確認し、継続した診療を行います。[3]

治療中・治療後の暮らし

治療中は感染症や出血、貧血への対応も大切です。
発熱や出血などの体調変化、食事・睡眠・気持ちのつらさについても、診療チームにお伝えください。[2][4]

通院・入院が仕事や家事に与える影響も一人ひとり異なります。
治療の見通しや生活上の希望を伺い、ご家族や地域の医療機関、多職種と連携しながら診療します。[3]

受診・ご紹介について

診断や治療について相談したい方は、まずかかりつけ医・現在の主治医に当科への紹介をご相談ください。
初診の予約方法や持ち物は、受診案内からご確認いただけます。

急性白血病が疑われるなど、速やかな対応が必要な場合は、紹介元の医療機関から当科へご相談ください。[3]

参考資料

  1. Davis AS, Viera AJ, Mead MD. Leukemia: An Overview for Primary Care. Am Fam Physician. 2014;89(9):731–738.
  2. Gbenjo JTC, McCrary GLM, Wilson SE. Leukemia: What Primary Care Physicians Need to Know. Am Fam Physician. 2023;107(4):397–405.
  3. 日本大学医学部附属板橋病院:血液・腫瘍内科の公式診療案内
  4. Sanders JJ, Temin S, Ghoshal A, et al. Palliative Care for Patients With Cancer: ASCO Guideline Update. J Clin Oncol. 2024;42(19):2336–2357. doi:10.1200/JCO.24.00542.